資格の取得は大変というイメージがありますが、介護福祉士実務者研修を取得すれば、結果として仕事の幅を大きく広げることができるのです。
理由は2つあります。
1つは、「たん吸引」「経管栄養」という今までは医療関係者にしか認められていなかった技術を身に付けられること。実地研修で技術を確かなものとした後は、利用者の方にこれまでより多くのサポートができるようになります。
もう1つは、サービス提供責任者になれるという点です。訪問介護事業所にはサービス提供責任者が必要と決まっています。この仕事に就くことができるのは実務者研修の取得者のみですので、実務者研修の資格を持っている人は「事業所の経営」という視点からも必要とされている人材といえます。
介護福祉士実務者研修を受講できるのはどんな人なのでしょうか、気になりますね。
実は、この「実務者研修」は誰でも受講できる講座となっています。ただし、教材などは日本語ですから、日本語の読み書きができることは最低条件と言えるでしょう。
受講には「最低〇年の実務経験」といった制限はありません。介護の職業に就く入り口として「介護職員初任者研修」の資格取得をする人が多いですが、この初任者研修の資格を取得していなくても実務者研修を受講することができます。むしろ、少しでも早く介護福祉士を目指したい場合などは、初任者研修を飛ばして実務者研修から取り組むということも可能です。
チャレンジする人には、誰にでも門戸が開かれています。